身長と体重から割り出すBMI値よりも、さらに正確に肥満度を知ることができるのは、体脂肪率です。なぜ体脂肪率が重要なのか確認し、年齢別の体脂肪率の標準値をチェックしておきましょう。
健康診断などで用いられているBMI値は、単純に身長と体重から算出される指標です。体重が重いとBMI値では肥満傾向とみられてしまうわけですが、これでは肥満の実態を表せないケースもあります。
例えば、筋肉は脂肪よりも重いため、実際には筋肉の量が多く脂肪がほとんどないアスリートやボディビルダーの方が肥満と判定されてしまうのです。これでは、結果が矛盾していますよね。
そこで、そんな矛盾を解決し、より正確に肥満度を評価できるのが体脂肪率です。最近は、一般家庭にも体脂肪率を測定する機能が付いた体重計が普及していますから、毎日測っているという方も多いかもしれませんね。
体脂肪率は、体重に占める脂肪の割合をパーセンテージで表したものです。脂肪は水分を多く含んでおり、体内の水分量を測ることによって脂肪の量を推定して数値化しているそうです。
文字通り、体内の脂肪の量を表すデータですので、BMI値よりも正確に肥満度を知ることができます。体重は軽いのに体脂肪率が高い“隠れ肥満”を見つけることも可能になります。
食事のすぐ後などは、摂取した水分量の関係で体脂肪率が高くなってしまうこともありますが、基本的には男性が10~19%、女性は20~29%が平均です。
体脂肪率の標準値は、年齢や性別によって若干異なります。以下に、性別と年齢別の体脂肪率の標準値をまとめてみましたので、参考にしてください。
最近では、体脂肪率を測定できる体重計が普及していることから、体脂肪の数字は私たちにとても身近なものとして認識されていることでしょう。
毎日体重計に乗って体重の増減をチェックするだけでなく、体脂肪の数値も確認しながら食事や運動に気をつけることが、日常的な肥満解消への働きかけになります。
体重を減らすよりも体内の脂肪を減らすという具体的な目標があると、より確実にスリムで健康な身体へと近づくことができそうですね。