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肥満状態が続くと合併症を引き起こす?アナタのBMI数値は大丈夫?

肥満の状態が長い間続くと、健康面に影響が出てくることがあります。発症する症状によっては、命に関わる危険性もあるので日ごろから予防しておくことが大切です。

肥満が原因で引き起こされる合併症と、その治療方法について解説します。

肥満による合併症にはどのようなものがある?

自分の体の状態を把握するためにも、まずは、BMIを計算してみましょう。

BMIとは、体重と身長から、自身の肥満度を示す数値です。

【体重(㎏)÷(身長(m)✕身長(m))】

上記の計算で、BMIの数値が求められます。

肥満度 BMI数値
やせ 18.5未満
正常 18.5以上25未満
肥満度1 25以上30未満
肥満度2 30以上35未満
肥満度3 35以上40未満
肥満度4 40以上

では、肥満体型による合併症には、どのようなものがあるのか確認してみましょう。

肥満による合併症

  • 関節炎

肥満になると、ひざや股関節に負担がかかり、関節炎を引き起こしてしまいます。

  • 睡眠時無呼吸症候群

首周りや舌が太くなってしまうと、空気の通り道が狭くなってしまいます。また、睡眠時は、仰向けで寝ていると、空気の通り道が余計に狭くなるため、頻繁に身体の向きを変えるようになり、質の悪い睡眠になってしまいます。そのため、朝起きても身体がダルく、昼間には眠気が襲ってくるようになり、頭痛が起こる回数が増えるようになります。

  • 胸焼け

肥満になると、胃と食道の間にある逆流防止機構が衰え、胃酸が逆流しやすくなり胸焼けを引き起こします。

  • 胆石症

胆石症や胆嚢疾患は、肥満の方がなりやすい傾向にあります。これはコレステロールが体内に多いのが影響していると言われています。

肥満が合併症を引き起こす原因?

では、なぜ肥満が合併症に繋がるのでしょうか?ここでは、肥満から合併症になってしまう原因をまとめて紹介していきます。

原因1.身体の様々な器官に負担がかかる

人の身体は、大体25歳前後に形成されます。なので、その頃の体重に合わせて各臓器組織ができあがります。ですから、それ以降に体重が増え、肥満になってしまった場合は、その分血液や酸素が必要になり、骨や関節に負担がかかってしまうのです。特に、身体の各器官にとっては、かなりの負担となってしまいます。

原因2.インスリンの働きが低下する

肥満になると、インスリンの働きが低下するという問題があります。これは、インスリン抵抗性と呼ばれる現象です。体内の血糖値が上がり、血中のインスリンが使われないため増加。それにより、高インスリン血症になってしまうのです。

糖尿病や高血圧、高脂血症などは、これが一つの原因となって引き起こされると言われています。

原因3.心臓への負担

心臓から身体全体に送られる送血量は、体重に比例しています。つまり、肥満になればなる分、心臓に負担がかかっているのです。また、肥満が続くと心臓にも脂肪が付き、冠動脈の硬化や狭心症、心筋梗塞などの合併症を引き起こす可能性も高くなります。

肥満になると、上記のようなことが身体に起こり、合併症を引き起こす原因になっているのです。

肥満の原因とは?

肥満の定義は・・・

WHOによる肥満の判定基準は、BMI30以上が肥満です。一方、日本ではBMI25以上を肥満としています。これは日本肥満学会が定義した基準で、日本人はBMI25を超えたあたりから、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧といった合併症の発症頻度が高まることが理由です。

参考:一般社団法人日本肥満症予防協会

では、何が原因して、肥満になってしまうのでしょうか?肥満の原因について確認してみましょう。

原因1.食生活

肥満になる大体の原因は、食生活です。好きなものを好きなだけ食べてしまい、1日に必要なエネルギー量より過剰に摂取すると、肥満になってしまいます。アルコールや肉料理、スイーツなど、暴飲暴食には注意が必要です。

原因2.便秘

多くの女性が悩んでいる便秘。それも、肥満の原因の一つとなっています。特に、慢性的な便秘の場合、身体に不要な脂肪分や糖分が長い時間、腸に留まってしまい、水分と一緒に身体に再吸収されてしまうことがあるようです。

原因3.ストレス

過剰なストレスにより、自律神経が乱れてしまうと、体内のホルモンバランスにも影響が出ます。また、それが影響して消化吸収機能の働きが低下し、肥満になりやすい身体に変化してしまうのです。

原因4.基礎代謝の低下

基礎代謝とは、生命を維持するために無意識に行われている活動のことです。私達の身体は、ただ、じっとしていても、寝ている時でもエネルギーを消費しています。それが、基礎代謝と呼ばれるものです。

基礎代謝が低下すると、太りやすい身体になり、体重を落とすことが難しくなってしまいます。

しかし、このような肥満の原因は、自分自身で改善することが可能です。日々の生活から食生活を気をつけ、運動や睡眠時間を十分にとることで、ある程度改善が見込めるので、BMI数値をチェックしながら、生活習慣を見直すようにして下さい。

減量手術で病的肥満を改善

BMI数値が35以上の方の場合、「病的肥満」という位置づけになり、医師の診断や治療の対象となっています。病的肥満になると、ダイエットが成功しない場合が多く、減量手術をする場合があります。

減量手術とは

減量手術とは、「簡単にダイエットできる」「ラクして痩せられる」ための手術ではなく、病的肥満の方の命を守るための手術です。減量手術後も、暴飲暴食せず食生活の改善をし、自分自身で適度な運動を心がけ、肥満を改善するということを理解していないといけません。

減量手術を受けられる人

原則として18歳~68歳までの原発性(一次性)の肥満で、6ヶ月以上の内科的治療を行ったが、十分な効果が得られず、下記の条件を満たすもの。

【条件1】体重の減量が目的の手術の場合は、BMI数値が35以上

【条件2】糖尿病や高血圧、脂質異常症、肝機能障害、睡眠時無呼吸症候群などの合併疾患治療が目的の手術の場合、BMI数値が32以上。

※この条件が適応された手術の場合、臨床研究としてのものなので、十分に説明を受けた上で同意。また、臨床登録や追跡調査が必須となっています。

※2014年4月から、腹腔鏡下スリーブ状胃切除手術が医療保険適用となりました。医療保険適用条件は、BMI35以上です。

減量手術を受けるメリット・デメリット

減量手術を受けるメリット・デメリットはどのようなものが考えられるでしょうか?

ここでは、上記の「腹腔鏡下スリーブ状胃切除手術」を例題にして、メリットとデメリットを紹介していきます。

腹腔鏡下スリーブ状胃切除手術:胃の側面を8割程度切除し、胃をバナナのように細長い形にする手術

減量手術のメリット

  • 胃袋を切除して小さくすることで、1回の食事量を制限することが可能。そのため、食事による摂取カロリーが抑えられる。
  • 減量手術を受けると、消化管ホルモンの分泌に変化が出る。そうすると、食欲抑制や糖代謝機能が改善される場合がある。
  • 減量手術を受けた後も、内視鏡検査ができる。
  • 手術を受けた後も、食べ物は通常通り消化される。

減量手術のデメリット

  • 減量手術後は、胃を元に戻せない
  • 胃袋がねじれたり狭くなったりすることで、食べ物が通る際に障害が発生することがある。場合によっては、吐き気、嘔吐などの症状が出る。
  • 減量手術をして胃袋を小さくしても、その後胃袋が拡張してしまい、減量効果が十分に得られなくなることがある。
  • 減量手術の後でも、栄養バランスの取れた食事の管理をすると、減量効果が十分に得られないこともある。
  • 比較的新しい手術なので、5年以上経過すると効果がどうなるのか不明。
  • 一般消化器手術をした後の合併症と、同じような症状が起こる可能性がある。

上記のようなメリット・デメリットも、しっかりと把握した上で、減量手術を受けるようにしましょう。

肥満による負担を減らしたい人に効果的な治療

減量手術の目的は、「食べられなくする」「食べても太らない身体にする」ということではありません。減量手術は、【食べる量が減る】【食べてもすぐに満腹になる】身体にすることです。

そういう身体に変化させることで、肥満による合併症のリスクを予防し、関連疾患の予防が可能になります。減量手術は、肥満で苦しんでいる方を支援で、通常の生活を取り戻すための手段。肥満の方の命を守る手術です。

病的肥満は、早めに治療することが大切です。もし、病的肥満の可能性がある場合は自身のBMI数値を確認し、かかりつけの病院等で、健康面をチェックしてもらって下さい。病的肥満は、早めに治療することが大切です。

 
 
 
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