コワい肥満を解消して健康になるサイト

~肥満度チェックから肥満の原因別ダイエット法まで~

  • 痩せる方法? 痩せ体型を維持する方法? ~ダイエット法を肥満解消効果とリスクで比較~
  • 本当に肥満を 解消できるのは? 肥満外来 vs.美容外科 vs. エステサロン
サイトマップ

肥満とは

体にたくさんの脂肪が蓄えられ、体型が乱れている状態を「肥満」といいます。しかし、そこで疑問に思うのが、肥満の人とそうでない人との線引きです。

一体どこからが肥満で、どこからが正常の体型といえるか、医学的な観点から調べてみましょう。

実は危険な肥満問題

まずは、肥満の定義を正しく理解しましょう。自分の身長や体重、体脂肪の量が分かれば、肥満かどうかを調べることが可能です。

どういう状態のことを肥満というのか

●BMIが25以上

BMIとは、「Body Mass Index」の略であり、体格指数と呼ばれる数値を測る計算法です。

この体格指数とは、体格のバランスのよさを数値化して表したもの。日本肥満学会ではBMIの数値で22を適正体重としており、25を超えると肥満と判断しています。

BMIの計算は、自分の体重(kg)を身長(m)の2乗で割ると計算できます。

例:体重60kg、身長150センチの人の場合→60÷(1.5×1.5)=26.666~
※上記の例では22の数値を超えているので、「肥満」と判断できる

●体脂肪率が男性は25%以上、女性は30%以上

BMIでの計算方法は非常に簡単である反面、身長と体重の差でしか判断ができないため、肥満がどうかを正確に診断することはできません。

例えば、体脂肪率が少ないボディビルダーの人ですと、筋肉によって体重が重くなっているため、BMIの数値上では「肥満」と判断されてしまうのです。

そこで、肥満かどうかを正確に診断するため、用いられるのが体脂肪率の計算です。

体脂肪率とは、全体重で脂肪がどれだけの割合を占めているかを表す数値です。計算方法は、体脂肪率(%)=体脂肪の量(kg)÷体重(kg)×100で計算できます。
例:体脂肪量20kg、体重60kgの女性の場合→30÷60×100=33.333~

※上記の例では、数値が33パーセントとなるため「肥満」と判断できます。また、体脂肪の量は体脂肪計などを用いることで調べられます。

肥満と判断される体脂肪率の数値は、性別によって異なります。男性は25%以上、女性は30%以上で肥満と診断されるのです。

肥満は増加傾向にある~病気のリスクを高める~

40~60代の男性の場合全体の30%を超えている

国内の男性40~60代を調べたところ、およそ30%の人のBMIが、「肥満」と定める数値の25を超えていたという結果が出ています。これは日本国内で、しかも40代以降の人の間で肥満が増加しているというデータとなります。

しかし、海外では肥満と定義されるBMIの値が、30以上と定義されています。そのため、単に日本国内の基準が厳しいだけでは、と考える人もいるでしょう。

日本の肥満判定基準が厳しい理由

日本のBMIにおける肥満の基準が25とされているのは、日本人が海外の人に比べて、肥満による健康被害を受けやすい「肥満に弱い人種」だからです。

欧米人が肥満から糖尿病にまで発展するのに、およそ20年から30年の期間が必要であるのに対し、日本人はその半分の期間で糖尿病に罹ってしまいます。

これは、日本人が欧米人に比べ、インスリン分泌の能力が低いために起こる問題です。

海外の人よりも肥満からの健康被害を受けやすいため、日本国内ではBMI値を25に定めているのです。

脳梗塞や動脈硬化を進展させる原因の中で肥満が重大となっている

肥満は糖尿病だけでなく、さまざまな病気の原因となります。特に気をつけなければならないのが、「脳梗塞」と「動脈硬化」です。

肥満状態となると、血中コレステロールの増加による脂質異常症が現れます。

この脂質異常症は、血管内に脂質プラークと呼ばれるコブのようなものを発生させます。このコブは非常に破れやすく、1度破れると血管内に血液が固まった時にできる血の塊が現れます。これが血の流れを止める血栓となるのです。

この血栓が心臓の重要な血液に発生すれば、心筋梗塞を誘発。さらに、脳にある血管に現れれば、脳梗塞を生じさせてしまうのです。

この脳梗塞を含む脳血管疾患は、日本人の死因の3位です。このことからも、肥満の状態が健康にどれだけの悪影響を及ぼすかがわかるでしょう。

他にも、肥満がもたらす病として高血圧・変形性膝関節症・睡眠時無呼吸症候群なども挙げられます。

糖尿病も注意が必要であり、網膜症・腎症・神経障害・狭心症や心筋梗塞の他、急性症状である糖尿病ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群など、さまざまな危険な合併症を起こす恐れがあります。

内臓脂肪型と皮下脂肪型の2種類

大きく分けて内臓脂肪型と皮下脂肪型の2種類がある

肥満にも種類があり、それぞれ大別して「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」の2種類が挙げられます。

どちらも同じように、体に脂肪がついただけの状態だと思われがちですが、実際には見た目や危険性なども大きく異なります。

それぞれの特徴と原因

皮下脂肪型・・・皮下脂肪型の肥満とは、いわゆる洋ナシ型体型の元となる肥満です。脂質の多い食事など栄養バランスの偏った食生活を送り、さらに運動不足や睡眠不足、便秘といった問題がこの皮下脂肪型の肥満を誘発させます。

皮下脂肪は内臓脂肪に比べて溜まりにくく、1度体につくと代謝させにくいため、ダイエットによって脂肪をどのように減らすべきか悩む人も多いでしょう。

内臓脂肪型・・・内臓脂肪型の肥満とは、いわゆるりんご型体型の元となる肥満です。皮下脂肪型とは違い、内臓の周囲につく脂肪であるため、見た目からはわかりにくい肥満です。胴回りが太いにもかかわらず、指でつまめる脂肪がない場合、この内臓脂肪型の肥満である可能性が高いといえます。

内臓脂肪型の肥満になる原因は、加齢と運動不足が挙げられます。通常内臓脂肪は皮下脂肪に比べて燃焼されやすい脂肪ですが、年齢が高くなると体の基礎代謝が下がってしまい、内臓についた脂肪を燃焼させられなくなるのです。

他にも、皮下脂肪型と同じように、運動不足も原因として挙げられます。脂肪の燃焼させるために最も重要なのが運動です。普段移動する時は電車やマイカーを使い、階段よりもエレベーターをよく利用しているという人ですと、普段の運動量が非常に少なくなるので、通常であれば溜まりにくい内臓脂肪がついてしまうのです。

内臓脂肪型の肥満は、皮下脂肪型よりも健康被害をもたらすリスクが高いので、ダイエットをする場合はまず運動を行ない、この内臓脂肪を燃焼させることが重要となります。

肥満にならないために必要なこと

食生活の見直し

ダイエットをする場合、多くの人がまず行なうのが食事制限ダイエットです。

栄養の摂りすぎが原因で肥満になると考え、食べる量を減らせばダイエットができると思われがちですが、この食べる量を減らすという方法は不正解といえるでしょう。

人が一日に食べる量は大体決まっています。誰しも満腹感を感じれば、そこで食べることをストップしてしまうため、単純に栄養素を大量に摂り続けて肥満になるということはないのです。

では何が原因なのか?それは、摂取している食事の栄養バランスが崩れていることなのです。

現代人が食べる食事メニューは、全体的に糖質・脂質が過剰に含まれています。糖質や脂質はエネルギーにしやすい栄養素なので、過剰に摂取されると、もしものためにと体内に貯蔵するよう働きます。結果として皮下や内臓の周りに脂肪として過剰に蓄えられ、体型の乱れの他、さまざまな健康被害をもたらすのです。

栄養バランスを整えた食事を行なえば、ダイエットで食べる量を減らさずとも脂肪を燃焼させることができます。一日に必要な栄養素をしっかりと補給すれば、新陳代謝が高まるため、体についた不要な脂肪もどんどん燃焼されていきます。

逆に食事量を減らすと、栄養を補うために筋肉などのタンパク質が分解されます。

筋肉が減るため見た目としては食事制限で細くなったように見えますが、実際には内臓脂肪や皮下脂肪は残ったままとなるため、やせて見えても肥満による症状が現れる可能性があります。代謝を司る筋肉の量が減ったことで、新陳代謝が下がりリバウンドも起こりやすくなるのです。

基礎代謝をアップ

食生活の見直しで触れたように、脂肪を燃焼させるには新陳代謝を司る筋肉の働きが重要です。運動習慣が全くないという人であれば、週3回以上は運動をする日を設けましょう。

また、新陳代謝を高めるために重要なのが睡眠です。睡眠は脳や体の疲れを回復させるだけでなく、分泌される成長ホルモンによって体組織を修復するという面もあります。傷ついた筋肉を修復させ、代謝の高さを維持させられるのです。

その他で代謝アップに効果的とされているのが、腸内環境のよさです。腸内細菌は、人が食べたものをさまざまな栄養素に変えてくれます。しかし、腸内環境が悪化すると腸内で作られる栄養素が減ってしまい、代謝が下がってしまうのです。

腸内環境が悪化することで、便秘を招くようになります。便秘により便が腸内に長く留まると、本来排出されるはずだった脂質が腸に再吸収され、さらに肥満になりやすい体となるのです。

乳酸菌の入った食品を摂取する他、栄養バランスの優れた食事や運動習慣、十分な睡眠によって、この腸内環境も正常化できるでしょう。

こまめに体を動かす

代謝をアップするには一定の筋肉量が不可欠。そして筋肉量の維持・増加にはこまめに体を動かすことが重要となります。しかし、男性はともかく、女性ですとよけいな筋肉をつけることに抵抗があるという人もいるでしょう。

そういった女性にこそおすすめできるのが、この「こまめに体を動かす」ことなのです。

ダイエットをするためには、何もボディビルダーのように激しいトレーニングをする必要はありません。日々のちょっとしたことでも体を動かそうという気持ちが重要なのです。

例えば、普段使っている駅から1駅離れた場所で下りて、学校や職場へしばらく歩く。エレベーターを使わず積極的に階段で昇り降りする。近くのコンビニまで車を使わず、自分の足で歩いて行く・・・といったように、日常のちょっとしたことでも楽をしようとせず、積極的に体を動かすようにしましょう。自然と体の代謝量は増え、脂肪の燃焼を促進させられます。

 
 
 
コワい肥満を解消して健康になるサイト