クリニックの肥満外来でダイエットピルや漢方薬を処方してもらう薬物療法について、減量効果やメリット、注意すべき点などを解説しましょう。
食欲や脂質の吸収を抑えたり、便通を改善したりといった効果がある薬を処方し、ダイエットをスムーズに行えるようにサポートするのが薬物療法です。
適切な食事療法や運動療法と並行して行うと、確実な減量効果が得られます。
ダイエット補助薬は、異なる作用を持つ様々なタイプの薬がありますから、体質や悩みに合わせて選択することができます。
体質に合わないものを服用すると、ダイエット効果が上がらないばかりか、体調不良の原因となることもありますから、必ず医師の診察を受け、薬剤師の適切なアドバイスの下で服用するようにしましょう。
痩身効果の即効性 | |
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痩身効果の持続性 | |
健康増進への効果 | |
心理的ストレス | |
肉体的ストレス |
薬物療法は、適切な薬を使用して食事療法などを併用すれば、ある程度の即効性があるダイエット法となります。薬の服用を続ければ痩身効果を持続させることも可能です。
漢方薬を使用すれば体質改善や健康増進の効果もあり、心理的・肉体的なストレスもほとんどありません。
ただし、薬の副作用が出る場合もありますので、医師や薬剤師の処方に必ず従いましょう。
肥満外来やダイエット専門外来を開設するクリニックが増えています。
医療のサポートを受けて適切なダイエットを行うチャンスが増えていることは喜ばしいのですが、中には患者さんの体質チェックやカウンセリングもそこそこに、ダイエットピルの処方や脂肪溶解注射を行うだけのクリニックもあるようです。
クリニックを受診した途端に「痩せたいならこれを飲んで」と1錠500円の錠剤を10日~2週間分も処方されて、訳も分からないうちに数万円請求される…というケースも増えています。
抗肥満薬や漢方薬は、保険適用とならない場合には高額になってしまうことがあります。最新の機器を使って体組成を計測したり、慎重に検査や診断を行うクリニックでは、カウンセリング料や診断料を負担しなければならない場合もあります。
しかし、薬物療法は、あくまでも医師や薬剤師によって患者さんの体質や症状を見極めたうえで処方されて、初めて効果を発揮するもの。診断料に見合ったカウンセリングやサポートを受けられているかをしっかり見極め、納得した上で、治療費や薬剤費を払うようにしましょう。
また、医師や薬剤師の処方に従っているからと言っても、一生飲み続けるべきものではありません。薬物による効果に頼り続けないためのサポートがあるかどうかを、しっかりと見極めることが重要です。
ゼニカル(脂質の吸収抑制)
1カプセル400円程度、食事後に1カプセル1日2回まで
サノレックス(食欲を低下させる)
1錠500円程度、1日1回から2回服用
防風通聖散(発汗・利尿・便通改善)
1包100円程度