「せっかくダイエットに成功したのに、また体重が増えてしまった…」ということを繰り返している人はいませんか?
ダイエットとリバウンドを繰り返してしまう人には、ある大きな問題点があるそうです。その点について詳しく解説してみましょう。また、リバウンドしないために、ダイエットを行う上で大切なことを、きちんと理解しておきましょうね。
日本人は新しい健康法やダイエット法が大好き。毎年、新種のダイエット法が話題となっては消えていきます。特に、若い女性の中には、ブームになったダイエット法に飛びついては「痩せなかった…」と止めてしまい、新なダイエット法を探す…という行為を繰り返している人も多いのではないでしょうか。そういった人のほとんどは、新しいダイエットを始めると多少の体重減少が見られるものの、停滞期に入ったりリバウンドしてしまって、ダイエットを諦めてしまうというパターンに陥っているようです。
これには大きな理由があります。ひとつは、自分の身体の仕組みを理解していないこと、もうひとつは、自分が太ってしまう原因を見極めていないことです。
ダイエットを始める時は、自分に合った方法かどうかを判断して始めるべきです。自分自身の生活や食事内容を振り返って分析し、太ってしまった原因を解決できる方向で努力をしなければ、ダイエットには成功できません。
ただ、自分の食生活を振り返って分析するというのは、簡単そうに見えて実は難しいことでもあります。自分のどこが偏っているのか、どこが間違っているかのかというのは、何が正しいかを知っている必要があるだけでなく、それを判定する基準を正しく把握していることも必要だからです。
リバウンドを繰り返してしまう人は、案外、このあたりに原因があるのかもしれません。専門の栄養士に正しく分析してもらい、適切なアドバイスを受けてみたら、ストレスなくすんなりダイエットに成功できた、という場合も少なくありません。
私たちの身体には、体重や体温を一定に保とうとする、いわゆる恒常性を保つ機能“ホメオスタシス”が備わっています。熱が出たら下げようとしたり、体温が下がってしまったら運動して体温を上げようとするわけですね。これは、身体を変化から守る大切な機能です。
体重に関していえば、身長から割り出される理想的な体重の数字とは別に、私たちには脳が決めた適正体重があるとされています。適正体重や平熱の基準というのは、私たちの脳がそれぞれ決めている独自の数値です。”その体重であれば自分の身体を健康に維持できる”という、自分にとっての黄金値なので、適正体重が理想体重と比べて少々重いという場合もあるのです。
ですから、「せっかく理想体重まで落としても、キープできずにリバウンドしてしまう…」という人は、適正体重が理想体重よりも重いため、ホメオスタシス機能が働いて、適正体重へと身体が自然に戻してしまったということも考えられます。
自分が太ってしまった原因を知り、自分の適正体重を知っていれば、自然に身体は健康的な体重へと近づくよう努力するものです。
そして、自分でも、自分の身体に適切な足し算と引き算を理解しておくことが、大切です。『昨日はちょっと食べ過ぎたな』と思った翌日には、食事量をいつもよりちょっと減らしたり、いつもより長く歩く努力をして、体重を戻す工夫をするのです。
身体にとって適切な食事量や適正体重をきちんと理解しておけば、“ちょっと多い”や“ちょっと少ない”の微調整が上手にできるようになります。それができるようになると、体重をキープすることも難しくなくなるはずです。
無理をして急激に体重を減らすことを目標とするより、まずは“今の体重よりも増やさないこと”に集中しましょう。